多田歯科だより


[10] 入れ歯の歴史 投稿日:2010/02/04 15:56:43
 現在に私達にとって入れ歯はごく身近なもので、所有使用している人は、世界中で想像もつかないくらい多くおられることでしょう。
 では、この入れ歯はいつの時代からどこの国で作られ始めたのでしょうか?実は世界で一番最初に入れ歯を作り使用したのは日本でした。日本に現存する入れ歯は、室町時代後期に作られたものだそうです。
 江戸時代に入ると入れ歯を使用する人も増えました。その材料は主に黄楊の木(柘植とも書く。将棋の駒などに使われている)でした。入れ歯製作は、仏師が本職の仏像製作の仕事が少ない時に、内職として作り始め、経済的苦しさを乗り切っていたらしいです。
 江戸時代に入ってから入れ歯を使っていた有名人は
滝沢馬琴、伊原西鶴、本居宣長、杉田玄白らがいたと文献に残っています。滝沢馬琴に関しては、入れ歯を修理した内容の文献も残っています。ちなみに、彼の入れ歯は上下で3両とかなり高価(現在では数十万円相当)で、江戸時代、入れ歯はセレブの持ち物だったようです。
[9] 肥満と糖尿病と歯周病 投稿日:2009/05/10 17:59:18
高齢化社会になり、歯科医院を訪れる方々も無病息災の方は少なくなっています。中でも糖尿病は治りにくく、進行すれば腎症、網膜症、神経症、脳梗塞など重い病気を引き起こし、また感染しやすい体質となる厄介な病気です。
 驚いたことには、肥満と糖尿病、歯周病がお互いに繋がっていることです。
 糖尿病とは、一口に言えば血液中のブドウ糖が増えすぎ、それを受け取る全身の細胞が狂ってしまう状態です。血糖値を調節する膵臓のホルモンーインシュリンの分泌不足が良く知られていますが、受け手の細胞がうまく唐を取り込めない(インシュリン抵抗性)場合もあります。
 最近、脂肪細胞から炎症を引き起こすサイトカインが分泌され、脂肪細胞を多く持つ脂肪の方はインシュリン抵抗性と深い関係にあることがわかりました。
 歯周病は歯肉溝(歯周ポケット)に病原菌が住みついて絶えず炎症性物質をだしています。このように、肥満と糖尿病と歯周病は、互いに炎症性物質をやり取りして影響しあっています。
 糖尿病を治療せず、血液のコントロール不良では、歯周病は悪化します。また歯周病を放置すれば糖尿病も悪化します。逆に血糖がコントロールされれば、歯周病も治りやすく、歯周病を治すことで糖尿病が改善されました。(平成15年度「厚生労働科学研究」報告より)
 肥満は遺伝的体質もありますが、食生活や運動の
影響が大きいことはよく知られています。よく噛み
、良い食生活は肥満を防ぐ決め手です。歯周ポケットが5ミリあると、その延べ面積は手のひら一杯くらいになり、分泌される炎症物質は全身に影響する量となります。
 歯周ポケットを常に清潔な状態に保つことで糖尿病
を改善させ、全身の健康維持に役立つことになります。よい食生活と口腔清清掃は予想以上に大切で改めてうまくいっているか確かめましょう。
[8] 歯磨きは一日のいつ、何回やればいいの? 投稿日:2008/06/12 18:14:36
 残念ながら歯磨きのタイミングや回数にきちんとした決まりはありません。人は何のために歯磨きするのでしょうか。
 一言で言うとプラーク(歯垢)を除去するためです。
 お口の中が常にプラークレスの状態で、清潔に保たれていれば良いのです。極端な話、一日10回磨いたとしても、歯の表面や歯と歯の間、歯茎沿いにプラークが残っていれば不十分といえるのです。
 また、プラークが付きにくい食生活を心がけるのも大切なことです。プラークの材料の多くはショ糖(白砂糖)です。砂糖のの摂りすぎに注意しましょう。
 お口の中を食器に例えてお話しましょう。毎食後、
食事に使用したお茶碗やお皿、箸は洗いますよね。
決して一日中同じお茶碗を洗わずに、ご飯をよそって食べる人はいないと思います。頭の中で想像するだけで気持ち悪いですよね。お口の中もそれと同様です。
 ですから基本的には、食事の後には歯磨きをしましょう。そして、就寝前には、必ず歯磨きをわすれない。歯磨きも身だしなみと一つです。生活習慣として身につけてください。口臭に悩まされることもなく、食物の味覚も損なわれず、食事も楽しく摂れます。
 そして、何よりこれがむし歯・歯周病を予防する最大の秘訣で、歯を健康な状態で長持ちさせる秘訣です。
 磨き方も含めて、回数や時間は各人各様。自分に合ったマイブラッシングを早く見つけてくださいね。
[7] 賢く食べていつまでも元気に 投稿日:2008/01/17 12:58:10
 近頃、[アンチエイジング」という言葉をよく聞きますがご存知でしょうか?従来の病気の治療から更にすすめて、老化を抑え「いつまでも健康」を目指すと言う考え方です。
 この重要な部分を毎日の食事が担っています。15年かけて世界60地域を調べた「WHO国際共同研究」の結果は
、日本の伝統的な食事こそ、まさに世界一の長寿食の理想に近いと結論付けています。
 塩分は減らし,コメ・魚・海草・大豆などに牛乳・乳製品を加えたもので、欧米のファストフードをなるべく避けましょ。
 次に、家族や仲間友人と共に食事を楽しむことがとても大切です。忙しい生活で毎食は難しいでしょうが、出来限り心がけましょう。特に朝食はきちんと食べることは体と心に大切です。脳は体全体で使うエネルギーの2割を消費すると言われていますが、血液中のブドウ糖(血統)を頼りに働きます。寝ている間に血統が消費され正常値より下がると、脳の働きが低下し事故を起こしてしまうので朝食抜きは禁物です。「『キレる』に関する中高生の生活状況調査」によると「朝食抜き」中高生の「キレる」頻度が高いようです。
 また、食物をよく噛んで素材の味をよく味わうことが大切です。食物を噛み砕いて消化を助けるだけではありません。子どもではよく噛む習慣をつけることが、脳や体の発育を促進します。よく噛むと虫歯や歯列不正にもなりにくく、丈夫な子どもに育ちます。咬合力は訓練で変わるものなのです。老人では、よく噛んで食べられる方には寝たきりの方は少なく、認知症の予防にもなり、心や体にとって健康な暮らしの基礎となります。
 新春を迎えて、いつまでも若々しく元気な心身を作るスタートにしようではありませんか。何でもよく噛んでおいしく食べられますか。どこか具合が良くなければ、まず歯医者さんに相談しましょう、
[6] 衛生士だより:歯ぐきのはれ 投稿日:2007/11/01 13:48:07
 疲れたとき、風邪を引いたとき、病気をしたときなどなど…。「あれ?またいつもの所、ハグキが腫れてる…」と、歯科医院に予約の電話。ですが、数日後の予約日には…。「あれ?もう腫れがひいてる」なんてことを経験したことがる方は、結構多いのではないかと思います。ハグキが腫れるところは大体おなじだけれど、
2,3日で治まってしまうため、特に主治医にも相談してないのでは?
 抵抗力が低下した時、体の弱い部分に症状が出やすくなります。なので、ストレスや疲労などを感じているときは、こまめに歯みがきをしてみてください。ただゴシゴシするのではなく,柔らかめハブラシの毛先を歯周ポケット(歯とハグキの間にある溝)の中に斜め45度位で
入れ込むようにして、「磨く」というよりもマッサージしてあげるような感じでブラッシングしてみて下さい。
 そして、休息と栄養補給も大事ですね。他に原因がある場合ももちろんありますので、まずは主治医に気軽にご相談ください。
[5] 欠けたり抜けたままにしないで! 投稿日:2007/06/13 16:20:02
Q:歯が欠けたり抜けたままで問題はありますか?
A:歯が1,2本抜けたり少し欠けても、痛みが伴わなければ放置しがちです。そして、その状態の不便さにも慣れて来院しない患者さんが多いようです。しかし、歯の一部を欠けたままにしておくことで、歯の神経(歯隋)が死んでしまったり、歯そのものを抜かなくてはならないこともあります。また、一本でも歯がなくなったままにしておくと口腔内全体に問題が生じることにもつながります。抜けた歯と接触し噛みあうはずの相手の歯が伸びてきます。また、抜けた歯の両隣の歯が倒れこんできます。歯が抜けた状態で長期間放置して、いざ入れ歯やブリッジを作ろうとしても、人工歯や修復物を入れるスペースが十分に取れない場合もあります。そして、伸びたり倒れこんで歯列が崩れた結果、歯ブラシが届きにくい
箇所ができて虫歯になる可能性が出てきたり、合わない
噛み合わせを続けることで顎関節症を生じさせることもあります。
[4] 初期のむし歯は、再石灰化によって健全歯にまで回復する可能性がある 投稿日:2007/04/29 10:52:57
 歯の表面のエナメル質が白く濁った状態になることをエナメル白斑と呼び、これが初期のむし歯です。
 エナメル白斑は、脱灰(酸によってエナメル質が溶けること)よりも再石灰が促進され、獲得されるミネラルの量が、健全部と同程度まで回復すると消えます。すなわち白斑が進行するか可逆変化するかは脱灰と再石灰とのバランスによって決まるのです。
 脱灰と再石灰とのバランスをコントロールする最大の
ポイントは、セルフケアー(ご家庭で自分自身で行うブラッシングなどのケアー)とプロフェッショナルケアー(歯科医院で実施される各種メンテナンスケアー)の両面から、歯垢から酸の再生されるのを抑えることと同時にだ液と歯質表面が接する機会を促し,だ液による再石灰化をいかに促進させるかです。そのためには、フッ化
物の局所塗布はぜひとも必要です。
 むし歯は、なってしまうと二度ともとに戻らないは誤りです。日常から手入れを怠らず、歯科医院での各種予防処置をこまめに受けるようにしましょうね。
[3] 定期健診(メインテナンス)のススメ 投稿日:2007/04/08 10:00:59
 歯科の治療が終わった後、次に歯医者さんに行く機会はいつですか?歯が痛くなったり、抜けたりと、お口の中で困ることが起きてからでしょうか?もしそうなら、治療して困ったところは治せても、またしばらくすれば同じ様なことが起きるでしょう。歯と歯の間のむし歯や歯周病など,自分で気付かない間に静かに進行する病気
は、気付いたときには手遅れになり、治療が大掛かりになることが多いです。むし歯は早いうちに治療すれば小さな範囲で済みますし、初期のむし歯は削って埋めずに進行しないように経過を見ることもできます。

 歯周病の原因である歯周病菌は歯周ポケット内に多く存在します。歯医者さんで歯周ポケット内をきれいに洗浄して、ブラッシングを続けることで歯周病は安定させることが出来ます。但し,歯周ポケット内の歯周病菌は除去した後,3ヶ月経てば元に戻るといわれています。
不適切なブラッシングが続いて歯周病ポケット内にふたたび歯周病菌が増えてくれば、歯周病は再発してしまいます。歯周病の罹患リスクは30歳を超えると急激に増加します。定期健診の間隔は3ヶ月ごとが良いでしょう。「早期発見早期治療」よりも「むし歯や歯周病になりにくい予防」へ。

 自動車も2,3年に一度は車検があります。毎日使うお口の中も定期的にメインテナンスしていく必要があります。3ヶ月ごとに口の中をきれいにしていくのはオシャレじゃありませんか?
[2] 診察日記 投稿日:2007/03/20 21:36:53
世は「健康ブームです。その「健康」には適度な運動も大切ではないでしょうか。意識して、決意してという訳でもないのですが、私は山登りに凝っています。山登りといっても方々の高い山に登るのではなく、自宅裏の六甲山に朝早くから登るのです。
家から1時間程歩くと、風吹岩という六甲山頂の1/3位の所までいきます。とっても眺めの良い所です。
私は子供の頃より早起きですので、夏でしたら明るくなる5時頃から出かけます。しかし、びっくりすることに、そんな時間なのに、既に下山してくる人に何人も会うんですよ。ほとんど年輩の方です。その内顔なじみになり、話を聞くと、毎朝登っておられると知って、さらに驚きました。私も引退したらそうしようかなと思っています。